マックス都市伝説


カテゴリ:幕末の都市伝説

一説によると、新撰組の土方歳三は未だに生き長らえているという。

土方と言えば、その最期は五稜郭で迎えた。彼はここで34年の人生を終えている。ところが、その正体は不老不死の超人であり、今は荒木飛呂彦と改名して人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」を描いているというのである。
鬼の土方が漫画家になるわけないし、そもそも今幾つになってると思っているのだと、これを読んでいる常識人に方々の真っ赤な顔が目に浮かぶが、土方の趣味は創作活動であり、中でも俳句は特にお気に入りだったそうだ。(ただし下手)

つまり、物書きとしての素養は備わっているのである。これだけではない。ネット上では土方と荒木双方の写真が公開されているが、その顔立ちが瓜二つなのである。
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会津軍の若年兵部隊として、白虎隊はつとに有名である。武士にとってその最期は潔くなくてはならない。
戸野口原の戦いで手痛いダメージを追った白虎隊が、郊外に撤退した際に目にした火の手の上がる市中を見て、自刃を決行した話は立派だが何処までも悲しい。白虎隊の介錯役をつとめた西川勝太郎は、いよいよ自分の番になる。ふと見ると山下を通る農民が。聞くと彼は滝沢村の人間であるとのこと。そこで西川は、彼に自分たちの死体を山中に埋めるように懇願した。そして、幾ばくかのお金を彼に手渡して了解を得ることができた。

ようやく安心して仲間の元に行けると、西川はその命を散らした。
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口伝によるもので、事実かどうかは定かではないが、こんな話がある。
浦賀のある神社でお百度参りを行っていたある女性が、境内の隅からぞろぞろと白い着物を着た集団が現れるのを目撃した。時間は、既に丑三つ時を迎える頃であったという。仰天する女性が簪を落としてしまったところ、その集団は一斉に女性の方向へ顔を向けたのだという。

彼らは皆笑顔だったが、どこか寂しげであった。そのうちの一人がひょこひょこと歩み寄り、簪を手にとってこう言った。
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猫は長く生きると妖力を得て人を化かす大妖怪、ネコマタになると言われている。
江戸の時代が終わり、幕末に向けて動き出していたこの時期、ある長屋で老人が殺されてしまうという事件が起こった。その死体には大口で咥えられた痣が残っており、この事件が人間ではないと思われるようになるまでそう長い時間はかからなかった。

その翌日、長屋の軒先で障子の張り替えを行っていた女性が、大男ほどもある巨大な獣に襲われたという事件が起きた。
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現在においては五色不動の建立を指揮した偉大な僧侶として有名な天海であるが、彼の人生は、あまりにも謎に包まれている。
この時代においては50年程度しか生きられなかった人類の中にあって、100年以上も生きることができたのは彼ぐらいのものである。ターヘル・アナトミアを解読し、解体新書を発表した杉田玄白も長命であったが、彼ですら100年は生きることができなかった。

天海の位号は大師である。まさに生き仏のような存在であったのだが、この天海の語りは記録に残っているだけでも非常に興味深いものが多い。
【南光坊天海の伝説】の続きを読む

新撰組撃剣師範にして、後の警視隊、生涯において負けなしと謳われた男、それが斉藤一である。
あらゆる流派の使い手が集っていた新撰組であったが、その多くは度重なる粛清と戦死によって真っ当な最期を迎えていないのだが、この斉藤一という人物は、数少ない生き残りであり、且つ新撰組崩壊後も西南戦争で著しい戦果を挙げた強力な士官となっている。
【新撰組の生き残り】の続きを読む

ある神社に、大ムカデが出るという噂があった。このムカデは大きな社務所を七巻き半はするほどの巨体を誇っていたそうで、普段は神社の床下に潜んでいたそうだ。しかしこの大ムカデは、全身から絶えず瘴気を放っており、これに当てられた人間は気が触れてしまう他、動物などは狂い死にしてしまうほど恐ろしいものであった。加えて御神木の葉を食い荒らすようになったため、当時大ムカデの噂を聞いたある腕の立つ剣士が、これを討伐するために遠い土地からやってきた。
この剣士は大変美しい刀を所持しており、その体には西洋の鎧をまとっていたとのことである。剣士はその出自をあまり語ることがなかったものの、「自分は京都で夜回りをしていた。」と語ったことがあったそうだ。
【大ムカデ】の続きを読む

江戸時代の終わり、幕末に書かれた読み物で、現代でいえば小説みたいなものに、をのこ草子というものがある。
この作者が不明で、成立年代もはっきりしていないのだが、書いてある内容が驚くほど現代日本の世相を言い当てているため、最近注目を浴びている文書である。 【をのこ草子】の続きを読む

現代においても呪われた銘刀として名高い日本刀に、村正というものがある。特にゲームに登場する場合は、非常に希少価値の高いアイテムとされる場合が多く、独特の名前から、心に残りやすいインパクトを秘めている。
もちろん、村正は実在する刀であり、業物としての評価は非常に高いものが多いのが特長である。

刀身には、見る者を魅了する魔力が備わっており、手に入れた者は日がな一日中これを眺めることに没頭すると評されているほどである。また、一度鞘を払えば血を見なければ鞘に収まらないという恐ろしい喧伝がされる場合が多く、徳川家はこの刀の祟りによって衰退したとも言われている。
【妖刀村正】の続きを読む

幕末。列強からこの国にもたらされた数々の品物は、多くがたちまちのうちに大衆に使用されるようになり、やがて今日の文化に欠かせないものになった。

さて、この時期に日本に持ち込まれた不思議な物体に、封印鏡というものがある。

浦賀のある商家に渡ったこの鏡は、禍々しい装飾をされており、普段は観音開きのように閉じられているのだが、開けば大層美しく磨かれた鏡があるという話であった。ところが、幾ら工夫しても鏡は開かない。外装は大変手の込んだ品であったが、閉じた様が余りに不気味ということもあり、いつしか商家の主によって蔵の奥に仕舞われてしまった。
【封印鏡】の続きを読む

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