かなり眉唾物の都市伝説をご紹介したい。

現在、地球で多種多様な動物が生きて行ける理由は、酸素にあることはいうまでもない。

動物は酸素を肺に取り入れ、その代わり二酸化炭素を排出する。

二酸化炭素は、植物の成長には欠かせない要素。植物たちは葉っぱの表面にある気孔よりこれを取り込み、今度は酸素を作り出す。

こうして、私たちの生活環境は維持され続けてきた。

ところが、仮に現在の地球の酸素量が、たった1%程度上昇してしまうと、なんとそのせいで各地で火災が発生してしまうという。終いには地球は火の玉になってしまうという話があるのだ。

だが、人類が過剰に植物を伐採して二酸化炭素が地球環境に深刻な影響を与えているという情報がニュースで報じられている以上、少なくともそんな心配は無用である。

もっとも、最近は世界的なエコブームであり、植林活動も各地で推し進められている。

このため、世界中の年間酸素平均濃度は、徐々に上昇しつつあるということだ。

この都市伝説が事実であれば、ある日突然に私たちは炎の世界の住人として生きる羽目になることだろう。

現在でも、住むには苦しい環境を強いられている地域はあるが、100年後にはそんな地域が天国のような場所に思われているかも知れない。

行き過ぎた環境破壊も考え物だが、こればかりは行き過ぎた緑化活動も問題があるということを、悲観的に捉えた人物の創作した話と思いたい。