今や中国は、その国力を最大限に活かして発展している事実上の経済大国である。歴史も他国に比べても非常に長いため、国民はこれを誇りにし、結束も固い。このままいくと、やがて世界の主導権を握るのは間違いないとされているのだが、これを欧州各国、またアメリカは非常に警戒している。
彼らにとっては有色人種の台頭など言語道断である。当然水面下では既に各国で中国潰しの布石が打たれているのだが、目障りなのが中国と国交があり地続きの北朝鮮だ。北朝鮮は既に大量の核を保有しているので中国を黙らせる前に北朝鮮を潰す必要がある。


しかし、攻略に際して米国はろくな中継地点がないのでいざという時には手遅れの場合もある。ここで利用されるのが我が国、日本である。ご存知のように日本には米軍基地が数箇所置かれているので、これを利用しない手はないのである。だから、今まで北朝鮮が繰り返し行ってきた核実験は、アメリカにとっては実に都合の良いものだったのだ。北の核実験がマスコミに報道されればされるほど、日本の世論はやがて恐慌状態に陥る。日本人は国際情勢にてんで疎いから、アメリカが単独で基地を増設するというのとでは国民の心象は大幅に変わるものだ。

むしろ有事の際に体よくアメリカが日本に進駐すれば、日本を防衛するために来たと勘違いして、某掲示板では「米軍キター!」などと短絡的に歓迎するに違いない。アメリカにとって日本などもはや飼い犬以下の存在であることなど、世界に目を向けてみれば嫌というほど痛感できる。

首尾よくアメリカが北朝鮮を制圧した後、この国にはまた幾つかの米軍基地が残るだけである。