北朝鮮には、1987年からずっと建設中のホテルがある。
「柳京ホテル(リュギョンホテル、りゅうけいホテル)」がそれだ。
形は三角形で、かなり異様な印象を受ける。

もともとは1988年のソウルオリンピックに対抗したとされている、1989年に北朝鮮が開催した第13回世界青年学生祭典に合わせて着工された。

ホテル名の由来は、平壌の旧称である「柳京」からきている。

しかし巨大ホテルの建設は結局間に合わず、そのうちに資金不足や電力不足などにみまわれる。
また国内の飢餓問題などもあり、なんと92年には建設が中断されてしまう。

そしてここからがすごい。
なんと15年以上に渡って窓も外装もない状態のまま放置。

この15年の間に、「世界最大の廃墟」などと呼ばれたり、『CNN』の選んだ「世界で最も醜い建物」第1位に輝くなどしている。

建設は2008年より16年ぶりに再開されており、2012年4月15日の金日成の生誕100周年に間に合わせようとしている模様。

完成すれば世界第2位の高さのホテルになるが、建築家たちからは東海の危険性も指摘されている。