北朝鮮・平壌の金日成スタジアムでサッカーW杯の予選が行われたのは記憶に新しい。

日本代表対北朝鮮代表の試合は、北朝鮮の気合いに押し負けたのか、惜しくも日本が破れた。5万人収容のスタジアムは観客の応援に迫力があり、ものすごい雰囲気だったようだ。

赤色に染まった観客席と、「朝鮮勝て」という人文字。また君が代をかき消すように歌った北朝鮮国歌。

そんな中、北朝鮮の代表選手が見せた気迫には、そうした後押し以外の理由があったようだ。

絶対に勝たなければいけない理由があったのである。

それはなんと「炭坑送り」だ。

2010年のW杯でルトガル戦で7―0の大敗を喫するなどした北朝鮮代表の面々は、監督ともども炭坑に送られ炭坑労働所に送られたことがあるのだ。

二度と炭坑には行きたくない。
そんな必死な思いが結果へとつながったのかもしれない。