韓国で英語教師をしていた、ボストン出身のアメリカ人アイジャロン・マリ・ゴメスは、2010年1月、中国から国境を越えて北朝鮮に入った。

不法入国で拘束されたゴメスは、4月に、8年の労働教化刑を言い渡され、強制収容所に送られた。

北朝鮮の朝鮮中央通信は、7月9日、ゴメスが自殺を図り、病院で治療を受けていると報じた。

外交関係を持たないアメリカに代わり、スウェーデン大使館の外交官がゴメスに面会しているという。

北朝鮮に入国して拘束されたアメリカ人はゴメスだけではない。

2011年12月には韓国系アメリカ人の人権活動家ロバート・パクが中朝国境の豆満江を歩いて越え、北朝鮮に入国した。パクは6週間拘束された後に釈放されて帰国したが、その後パニック症状とストレスで呼吸障害を起こし、入院。

北朝鮮でひどい性的虐待を受け、後遺症に苦しめられているという。

韓国の朝鮮日報は「北朝鮮は針や水、電気ショックを使った拷問を得意としているが、最近は尋問手段として性的虐待がよく使われている」と報じている。

北朝鮮側は、アメリカの敵視政策が進んでいる現状で、ゴメスの釈放はあり得ないと宣言している。

むしろ残る問題は「今後どのように刑罰を加重していくか」だけだという話だった。日々繰り返される拷問に耐えながらも、ゴメスは今も生き延びている。