韓国予備軍の訓練所で、北朝鮮の故金日成主席と金正日総書記、そして後継者正恩の写真を射撃訓練の標的に使っていたことがある。

この事実に北朝鮮はすぐさま反応をみせ、「韓国軍は、自分たちのした行為を謝罪しなけければならない。さもないと、戦争へ突入する」との声明を発表し、軍事的報復の構えをみせた。

韓国予備軍とは、韓国の正規軍除隊後に入る軍隊のことである。

韓国男性は約2年の徴兵期間を終えた後も、8年間は予備軍としての服務義務がある。その一部の訓練所で、総書記らを標的とする過激な訓練が行われたのだ。

問題となっている内容なのだが、射撃訓練で予備軍兵士およそ400人に渡される零点射撃用の標的紙の上段に、金日成と金正日の写真が、下段には2倍の大きさに拡大された正恩の写真が印刷されていたという。

管理官らは、安全面での説明を行った後「3人のなかで撃ちたいのを撃て!」と指示したとされる。

訓練に参加したある男性は「多くの兵士らはマトが大きかった正恩を狙って射撃していた」とコメントしており、「以前より、敵対感が強化されたように感じる」と、語っている。

また、仁川の予備軍訓練所では「首をはねて三代世襲を終わらせろ」、「独裁者を抹殺して北の同胞を助けよう」などというスローガンが掲げられていることも確認されている。

元は同じ民族であるというのに、全く嘆かわしい限りである。