金正日総書記死去を受け、朝鮮労働党中枢が新指導者の正恩氏の母、高英姫が元在日朝鮮人である出自は、正恩氏神格化の妨げになると判断され、「最高機密」に指定されてしまった。

もしもこれを口外すれば、厳罰に処す方針を固めたとの内部情報が全世界にリークされている。

党の中枢は、事実を知る在日本朝鮮人総連合会の存在を危険視し始め、関係見直しも検討しているのだという。

北朝鮮の支配の下、重要な資金源ともなってきた朝鮮総連だが、ここにきてその立場が危うくなるとは皮肉なものである。

総連がなくば、国家には不利益しかないというのに…。

正恩の母親は大阪生まれの元在日朝鮮人で、10代前半の1960年代初頭、一家で北朝鮮に渡り、金総書記との間に三男の正恩のほか、次男の正哲をもうけ、2004年に死去している。北朝鮮国内では一時神格化する動きもあったが、出自については触れられてこなかった。

ただ、北朝鮮国内の在日出身者の間では公然の秘密で、口外した在日出身者が厳罰の対象となる可能性が高いのだという。

処罰内容は示されていないが、政治犯収容所送りになるとみられるとも目されている。

中には、在日狩りと称した朝鮮工作員による作為的な粛清が、既に始まっているという噂もある。

在日朝鮮人は通名を用いても、日本人になることもできず、長い間祖国に搾取され続けてきた。

北朝鮮の血を引いたばかりに、呪いのような人生を送ってきた者も多い。

金正日死去によって、一時期は光明も見出していたようだが、その呪縛からは今後も逃れられないようだ。